LTspiceでシミュレーションを実行した際に、
エラーメッセージが表示されて困った経験はありませんか?
LTspiceのエラーは、
回路図のミスや設定不足が原因で発生することが多く、
原因が分かれば簡単に解決できる場合もあります。
この記事では、
LTspiceでよく発生するエラーの原因と対処法をまとめて解説します。
LTspiceでエラーが発生する主な原因
LTspiceのエラーは、
大きく分けると以下のような原因で発生します。
・GNDがない
・配線ミス
・部品の設定ミス
・シミュレーション設定不足
・電源設定ミス
・モデルファイル不足
まずはエラーメッセージを確認し、
どの原因に該当するかを切り分けることが重要です。
WARING: Node is floating.

エラーメッセージ例
WARNING: Node n003 is floating.

上記ではGNDを接続していません。
このような構成だと上記のようなエラーメッセージが表示されます。
原因
ノードがどこにも接続されておらず、
電位が決定できません。
対処法
GNDや他の回路との接続を確認します。
LTspiceでは、
GNDがないとシミュレーションを実行できません。
対処例)

File not found.

エラーメッセージ例
File not found.
原因
.includeで指定したファイルが存在しない
対処法
・ファイル名を確認する
・保存場所を確認する
・パスを確認する
This sub-circuit name is not defined.

エラーメッセージ例
This sub-circuit name is not defined.
原因
指定したサブサーキット(モデル)が存在しません。
部品のValue名が間違っているか、
モデルファイルが読み込まれていない可能性があります。
対処法
・Value名を確認する
・.include文を確認する
・モデルファイルの保存場所を確認する
This circuit has floating nodes.

エラーメッセージ例
This circuit has floating nodes.
原因
回路内に浮いたノードが存在します。
対処法
Node is floating と同様に、
配線やGND接続を確認します。
参考
以前のLTspiceでは、
浮いたノードが存在すると
「Singular matrix」というエラーが表示されることがありました。
最近のバージョンでは、
「Node is floating」や
「This circuit has floating nodes.」
が先に表示される場合があります。
Time step too small
エラー内容
Time step too small
原因
シミュレーションが収束していない状態です。
よくあるケース
・オペアンプのゲインが高すぎる
・理想素子だけで構成している
・立ち上がり時間が極端に短い
・発振している
対処法
・電源立ち上がり時間を設定する
・初期条件を設定する
・回路定数を見直す
などの方法があります。
シミュレーション結果が表示されない
症状
エラーは出ないが波形が表示されない
原因
・解析設定がない
・プローブ位置が違う
・表示範囲外
対処法
Simulate → Configure Analysis
から設定内容を確認します。

例えば過渡解析の場合は、
.tran コマンドが回路図上に配置されている必要があります。
エラーが出た時のチェックリスト
LTspiceでエラーが出た場合は、
以下を順番に確認すると効率的です。
□ GNDはあるか
□ 配線は接続されているか
□ 電源は設定されているか
□ シミュレーションコマンドはあるか
□ モデルファイルは読み込まれているか
よくある質問(FAQ)
LTspiceで最も多いエラーは何ですか?
初心者の場合は、
GND未配置によるエラーが最も多いです。
エラーメッセージはどこで確認できますか?
シミュレーション実行後に表示されるログ画面で確認できます。
関連記事
・LTspiceの基本操作まとめ
・LTspiceのシミュレーション方法
・LTspiceの波形の見方
・LTspice完全ガイド
まとめ
LTspiceのエラーは、
原因を切り分けることで解決できる場合がほとんどです。
まずは、
・GND
・配線
・解析設定
の3つを確認しましょう。
初心者の方は、
本記事をチェックリストとして活用してみてください。
